夏の空をつなぐ

気まぐれ(にしたくない)日記。

8月358日

 一昨日、昨日でRAYVE FINAL。
 2日目が終わってからずっと2日目のセトリを延々とループさせてきいている。星->キミと->signのところで何度も泣きそうになってしまう。マリンスノーからこゆび姫にまた戻ってこゆび姫の歌い出しが聞こえた瞬間は、始まった、とゆー感覚と、でもこれはもう終わってしまったんだという感覚が一気にやってきて、思わずウッとなる。まだ僕の中できちんと終わらせてあげることができていなくて、夢現から抜け出せない。
 今日は本郷に行って書類のやり取りをしてから予約していた本を一冊受け取っただけで、それ以外はもう何もできなかった。まだ今日からの出張準備もしていない。移動中も2日目のセトリを聴いてると涙が出てくるし、やっぱり今はまだつらい。
 このFINALを経て、特にこのFINALで歌われた曲は聴いたときに頭に浮かぶ風景が変わってしまった。実際のライブのときにはちゃんと僕も泣いてなんてないで盛り上がることができたダンサブルな曲も、今聴くと、もうサイリウムを振ることもなければ、もうここでコールを入れることもなければ、覚えたサビのところの振りを一緒に踊ることもないんだなあとゆーのが改めて実感されて、素直に乗ることが今はまだできない。どうしようもなく思い出になっていってしまう。バラード曲は少しでも油断するとすぐ涙が出てきてしまう。特に、星、キミと、マリンスノー、こゆび姫あたりは歌詞をちゃんと聴きとろうとするともう耐えられない。もう思い出になるしかないんだということをまだうまく受け止められない。

 昨日のお昼にあったトラベリング・オーガスト2017の話。
 RAYVE FINALで完全に僕の中では霞んでしまっているけれど、こっちもすごくよかった。昼公演に大図書館パートがなかったのはひつじ雲の空にのオーケストラアレンジが好きなだけに残念だったけれど、何より3列目とチケットにはありながら実際は最前列だったので、それだけでも(いつもなら)衝撃的なはずだった。
 千桃のCGをみせられるとユースティアと同様につらくなってくるので、やっぱり同じ系統には違いなく、しかしオーガストの人たちは真面目なので、。最後のある種ご都合主義的な奇跡の存在は明らかにユースティアよりはるかによかったと思うんだけど、一方で悪役をその存在意義からして「悪」だと定義してしまったせいで、ユースティアではまだよかった点がダメになってしまって、茶番感が増してしまったのはなんだかなとゆー。

 RAYVEの話。
 初日は僕もまだ明日があるし、とゆー一種の余裕みたいなものがあった。序盤のたぶん4曲目でAs for meが早速きたときはちょっとウルってなったけれど、ちゃんと泣かないで楽しめたと思う。今回は2 daysとゆーことで2日間に分けて全曲やる感じなのかなと思ってたら、初日だけで31曲もやってシングル曲全部やったのはちょっと予想外だったかな。
 ゲストの黒崎さんとのデュエットで契が聴けたのは本当に僥倖だった。契がbest盤(の2枚目)に入ってたのは個人的にはちょっと意外だったんだけど、やっぱり思い入れあるからなのかなと思ってたら、MCでそれについて語られて満足でした。
 1日目はゲストとの過去話が笑いをとらせにくる調子で、しんみりした感じになってなかったのが今にして思えばよかった。高瀬さんとのMCでI'veスタジオの話になったときに、Rayがスタジオにオカルトばっかあってビビったみたいなことを言うと高瀬さんが「いや、それはオカルトじゃなくて心霊」とか「それはSF」とか完全にめんどくらいオタクのするツッコミをしてて笑ってしまった。爽やかな曲の打ち合わせのときもその隣ではずっと心霊映画とかトロールハンターが流れてたとかゆーエピソードは完全に意味がわからなかったな……。そういえば、トロールハンターのEDは高瀬さんおススメらしいので今度聴いてみよう。
 アンコールで双翼のエトワールがきた瞬間の身体の震えを覚えている。

 帰ってからはパンフレットを読んで、Ray x 高瀬一矢 x 中沢伴行の鼎談インタビューがすごいコミュニケイションしてるのに感動した。このパンフ読んでから2日目行くのはヤバいなーと思いつつも結局全部読んでしまったら、最後に凪あすスタッフからdedicated to Rayで髪を下ろしたみうなの描き下ろしイラストがあって、MCで言われてたのはこれかー、としばらく見入っていた。

 2日目は初っ端からこゆび姫がきて、ビックリするとともにすぐに引き込まれる。やっぱりAs for meで泣いてしまったし、ebb and flowでもラストサビで青からオレンジに変える瞬間に、これをやるのも本当にこれが最後なのかとゆー思いが襲ってきて危なかった。Rayがみんな座ってと呼びかけて、みんなが座って静かに聴くことができた次のバラード三曲のひかり->Altair->fragment loveは破壊力がすごくて、ただただ圧倒されながら静かに涙を流していた。Rayの歌声ののびは本当に美しい。静かな中だとボーカルがダイレクトに伝わってくるし、特に高音の心地よさが明らかに増す。ライブだとのびる高音は滅茶滅茶のばしてくれるから本当に気持ちいい。完全にRayのリサイタルになっていて、昼にオーガストのコンサートがあったから益々そう思わされるのかもしれないけれど、僕はやっぱこっちの方が性分にあってるのかなと気づかされた。
 Wonderful Catcherから続いたダンサブルな曲たちのパートではちゃんと楽しくノレてたと思う。踊りながら、これが最後になるのかという思いとともに、やっぱ楽園PROJECTってすごい曲だったんだなあと改めて感じたりしていた。
 星の直前のMCでRayが星に対する思いを改めて語ってくれて、Wonder Little Tripにおける星の立ち位置がそのままRayとファンの関係にスライドしたように思えて、星の途中からは完全に泣き顔だった。どこかで醒めた自分が僕はこんなに泣けるだと感じていたのを何となく覚えている。「キミと」は前回のライブのときも聴いてたはずなのに、正直このファイナルで聴くまでそれがbest盤の最後に収録されている意味もあまり考えずに聴き流してきた曲だったんだけど、(アンコール前)最後の曲で聴いたときに本当にそのことを後悔させられた。タイアップしてたろんぐらいだぁすのアニメを全然みていなかったのも悪い。歌詞が頭に流れ込んでくる度に涙が止まらなくなっていて、もう本当にぐしゃぐしゃだった。「いまここ」とリンクしてるように感じられた瞬間にはじめて生まれるわけだけど、もうそれが終わりであることのつらさ。そして、そんなつらさに語りかけているとしか思えないこと自体が「いまここ」とリンクしているのを実感させたのだとゆー入れ子みたいな構造がもうどうしようもなくて、泣いてしまうしかなかった。
 アンコールでちゃんとRayちゃんコールを泣きながらでも言えてたかどうかもよく覚えていない。
 アンコール1曲目のsignも僕がRayという歌手に出会った始まりの曲というのもあって、聴いてるとこの5年半のことが走馬灯のように思い出されて、いっぱいいっぱいだった。君といた空とMy Futureではなんとか持ち直して、ちゃんと手も掲げられたかな。
 「もう一回」からのダブルアンコールでRayがもう一回でてきてからの本当に最後の最後のMCで「泣いてる人もいて、つらい思いをさせちゃったのかなと思って……」と泣き声で言われたときは最後のライブなのに泣いてしまったのが本当に申し訳わけなくて直視できなかったので、ちゃんと泣き止もうとはしたんだけど、マリンスノーの途中でRayも泣いちゃうし、マリンスノーはその曲自体のエモさもハンパないのも相まって、耐えられなかった。パンフ読んで知ったinspired by 凪あすだとゆーのも思いながら聴くとますます本当によい歌で。
 マリンスノーが終わって、完全に黒幕が下りきって照明がついてからも、終わってしまったことがどこか信じられなくて、信じたくなくて、拍手するのをやめると本当に終わってしまうような気がして、おそらくみんな同じような気持ちでずっと拍手が鳴り止まない中、このまま終わらずにいつまでもここにいたいと思わされるような、本当に素晴らしいファイナルでした。前回のライブで魅力を再発見できたSweet daysをもう一回聴きたかったなとか、約束trainと君に会いに行こうは聴けると勝手に思ってたとか、心残りがないわけではないとゆーか現時点では未だに気持ちはぐしゃぐしゃで正直心残りしかないけれど、歌を真っ直ぐ届けてくれる本当によいライブでした。

 実は今回人生で初めてファンレターなるものを書いて一応プレゼントも用意していたのに、1日目には何だか気恥ずかしい気持ちに負けてしまって結局プレゼントboxに預けてこられなかったヘタレなのだけど、2日目は最後にちゃんと感謝を届けようと思って預けてこられた。

 いつまでも忘れずに聴き続けてゆきたい。願わくば、美しい思い出とともに。