夏の空をつなぐ

気まぐれ(にしたくない)日記。

8月264日

 怠惰な人間なので議論の予定だとかセミナーだとかがある日だけはちゃんと起きられて、晴れた朝の空気に触れることができる。
 今日の午前はビショップ本ゼミ。結局のところ今の段階では事前分布をどう選ぶべきかという規準が見えないのが種々の疑問の原因だろうか。正直今日の発表者の$君はもうちょっとちゃんと準備してきてほしかったけれど、まあ人のことは言えまい。
 終わった後はcosmological perturbationのお勉強。ようやくSVT decompositionが普通にHelmholtzの定理の拡張をやってるのかとわかった(おそい)。文献を調べていると、energy densityをenergy momentum tensorのtimelikeなeigenvector(ちなみにこれを4-vectorの定義にしていた)に対応するeigenvalueだとゆーように抽象的に定義してるのに出会って、なるほどとなる。
 ところで、lambda CDMじゃなくてwCDMの場合にseparate universeには一様なfake componentを入れなければならないとゆーのは、gauge problemなのではないかという考えが頭に浮かんだ。のだが、ちょっとどうやって確かめればいいかわからないし、そもそも見当違いな気もする。globalな宇宙でgauge fixingをしたとき、localな宇宙ではそれはgauge-invariantになってるのか?
 夕方から*さんによる(future) CMB experimenetのセミナー。相原研出身の方で、聞き取りやすい英語だった。相変わらず@さんが質問しまくる。CMBに残されたfrontierは基本的にpolarizationだけなのだけど、CMB polarizationの小スケールC_lからN_{eff}が分かるってのは初耳だった。実験の人はハードウェアいじくったり解析したりといった実験関連のこと自体以外に、そもそもある程度はちゃんと理論もフォローしておく必要があって大変だよなあななどとしみじみ思う。金曜には本郷の談話会でも話すらしい。
 日付が変わるくらいまで残っていたら、ばったり+さんにあって進捗を聞かれる。とりあえずPM法は理解したと言ってしまったが大丈夫か。それより、あんな時間まで+さんが残っていたことにびっくりだ。